俺教

俺の考え方を説く

映画を倍速やスキップしてるやつ、ちょっと来い。

 

この記事は以前「10代が考えるタイパ」というタイトルで公開していましたが、記事を書き、編集を重ねるにつれて「映画スキップしてんじゃねぇよ」という記事になってしまったので、そういうタイトルに改め、公開します。序盤終盤でタイパについて語ってますが、そこも一応残しておきます。気にしないでください。(気にしてもいいよ)

 

 

どうもAimManです。

 

皆さんはタイパという言葉を知っていますか?タイムパフォーマンスの略です。コスパの時間版です。個人的に思うところあるので適当に書いていこうと思います。

 

まず僕はタイパについて1ミリも知りません。先日、クロ現でタイパを取り上げていたのを一瞬チラ見して「へぇ〜」って思ってググってみただけの人です。解説も特に見てません。表面的なところだけ見てます。僕が話せるのは10代から見た、感覚のお話です。

タイパはコスパの時間版です。少ない時間で効率的に、効果的に物事を為せれば「タイパがいい」と言うそうです。時間あたりの成果が高いものほどタイパがいいという訳です。

ちなみに僕はタイパという言葉を今回初めて聞きました。Z世代の中で急速に広まるといいますが、言葉として聞いたのはゴリゴリZ世代の僕でも初めてです。

こういう流行語が出る度に僕が思うのは、「当の若い世代はあんまり気にしてないよな」って事です。そもそもあんまり使ってなかったり、○○世代と一括りにしても、その世代の中の1部界隈でしか使われていなかったりとそもそも流行語として本当に広く流行っているのかという所に疑問を感じます。まぁ、そもそも流行語なんてそんなもんですけどね。そんな真面目に見るものでもないと思います。

何となくですが、こういう流行語を気にするのはもう1つ2つ上の世代の方々だと個人的に思っています。流行に乗り遅れまいと若い人の流行に敏感になるんですよね。それで無理に流行に乗ろうとしたり、流行語を使おうとしたりして失敗してるイメージがあります。ホントになんとなくですよ!イメージの話です。適当言ってます。

タイパの話に戻りましょう。そもそもタイムパフォーマンスなんて誰でも昔から意識してきたことだと思います。「タイパ」とググってみると、タイムパフォーマンスの例として「遠いスーパーにほんの少し割安になるからと言って買いに行くのはタイパが悪い」といったものが出てきますが、そんなのは当たり前ではないですか?10円、20円安くなるからといって30分も40分もかかるスーパーにわざわざ足を運ぶような人は中々いないと思います。タイパなんて言葉を使わなくてもそれは常識の話です。そんな当たり前の話をわざわざタイパという言葉を使って(作って)表現する事に違和感を感じます。まぁ、名付けるという事は、物事を体系的に理解するために必要不可欠なので名付ける事自体を否定する訳ではありませんが…。無駄な時間を省きたいと思うのは若者でなくとも、昔の人であっても同じだったはずです。時短、で普通に十分な気もします。わざわざこんなに取り上げるような事なのか、って事ですね。時短には時間を省く意味しかなく、パフォーマンスについては言及されないのでまぁ、意味の無い言葉ってわけでもないですけど…。うんたらかんたら。

 

いや、僕が言いたいのはそこじゃありませんでした。忘れてました。1番言いたいのは、映像コンテンツの視聴に関してです。「タイパ」とググると若者の映像コンテンツの楽しみ方についてのアンケートのグラフが出てきます。ググッてみてください。

(ここからは映像コンテンツの中でも特に映画について話しますが、もしかしたらお笑いやバラエティ番組とかも含んだアンケートかもしれません。それにアンケートの調査人数も少ないですし、調査に参加する人という時点で偏りが発生しているので一概に全て当てはまる訳ではありませんよ。バラエティとかだったら僕もスキップや倍速します。)

映画においての倍速視聴、ながら見、スキップ、ネタバレ…。

そんなものはク○喰らえです。

僕は映画好きです。小さい頃からよく映画を観てました。今もよく観てます。これまで500本弱くらいの映画を観てきました。

そんな僕から一言言わせて頂きますと、上にあげたような倍速視聴、ながら見、スキップ、ネタバレなんてものはマジでク○喰らえです。どうかしてます。いや、YouTubeとかは倍速しますよ?でも、映像作品、ひいては芸術作品でもある映画を倍速!?!?終わってます。

──多くの映画は実は24fps(フレームレートの事。24fpsは1秒間に24枚)で撮影されています。それには様々な理由があります。もちろん、映画黎明期には現実的、実際的な理由があったでしょうが、今は家庭用のゲーミングPCですら、リアルタイムレンダリングで4K60fps以上を余裕で叩き出せる時代です。それでは何故、24fpsで撮影し続けるのか。そこに映画製作者の意図が存在するからです。テレビ標準の60fpsと違い粗が出にくく非現実感を味わえるからとか、全てを画像として記録せず人間の脳によってフレームを補完することで味わいが出るとか、全てを見せない事でアクションがよりダイナミックに見えるとか、スピード感を演出できるとか、きっと色んな理由があるはずです。

僕はFPS(ファーストパーソンシューティング)ゲーマーなのですが、ゲームの動画を作る時、敢えてフレームレートを落とします。それは今倒した敵から別の生きている敵に照準を移す時のフレーム数を少なくする事で、より短い時間で、パッと次の敵に狙いをつけたように見えるからです。

こんな10代のしょーもないゲーム動画ですらフレームレートとか意識してるんですよ。映画ではフレームレートはもちろん、アングルや構図、カメラワーク、間のとり方など、本当に一瞬一瞬の僅かな表現に魂を込めてるはずです。それを倍速、スキップするなんて言語道断もいいところです。

先日、押井守監督の「天使のたまご」という作品を鑑賞しました。セリフは"ものごっつ"少ないです。普段"ものごっつ"とか言わない僕ですらものごっつなんて言ってしまうほど少ないです(?)会話はほぼありません。動きも音も静かなシーンがほとんどです。ワイルドスピードのようなド派手アクションではありません。それこそがあの作品の魅力です。天使のたまごほどではないですが、「ブレードランナー2049」も静かなシーンが多いです。あの作品めっちゃ好きなんですよね。監督がドゥニ・ヴィルヌーヴという霜降り明星せいやにそっくりな方なんですが、あの監督の雰囲気作りが好きすぎる。同監督のDUNEもプリズナーズもメッセージもボーダーラインも観ました。あ、あとクリストファー・ノーラン監督も好きです。とにかく僕はああいう静かだけど、荘厳な雰囲気を放っている作品が大好きなんです。この手の映画は絶対スキップや倍速をしてはなりません。映画は「ストーリーを知った、はい終わり」じゃありません。映画はストーリーだけで魅せるものではありません。映画の基本は"画"です。"画"で魅せるものです。画というのは何も派手な画だけのことではありません。もちろん派手な画もありますが、繊細な画、不思議な画、面白い画、美しい画、映画の数だけ多様な画があります。だから鑑賞している映画の"画"を、目をひん剥いて隅々まで舐め尽くすように観て、映画の創り出す雰囲気を一から十まであなたの肌でじっっっくり感じてほしいんです。

映画は消費ありきのものばかりじゃありません。採算とれないだろこれっていうような映画だってたくさんあります。クセが強すぎて絶対売れないよこんなのって映画もたくさんあります。ある程度制作が進んでからも、やり直しをしたり大胆にシーンをカットすることもあります。キャンバスに書いた絵を1色で塗りつぶして、その上に新しい絵を書き直すように、です。映画は芸術なんです。

倍速くらいいいじゃんという声も聞こえてきそうですが、僕としては、こと映画においてはNGですね。分かりやすくほかのものに例えてみます。

そうですね、例えば、ネット上にあふれる数多の画像、これらには当然著作権があります。そして実は著作者が持つ権利には著作権の他に著作者人格権というものがあります。その著作者人格権の中で3つの権利が著作権法で認められています。その1つに同一性保持権というものがあります。簡単に言うと作品の同一性を損なうな、つまり勝手に作品を改変しちゃだめだよってことです。実は他人の画像をトリミングしたり、文字を画像の上に重ねたり、色彩を変更したりする行為は全て同一性保持権を侵害しています。訴えられても文句言えないってことです。前にその辺で裁判になった事例もあったと思います。(僕は法律詳しくないんで間違ってたらすいません)これで何が言いたいかっていうと、倍速やスキップはもはや作品の同一性保持権を侵害しているようなものだってことです。実際は犯罪ではないのでしょうが、僕からしたらまじで犯罪レベルです。

芸術作品である映画を倍速やスキップしながら観るなんてあまりに酷すぎます。映画なんて1~3hしかありません。漫画や長編ドラマに比べたらとても短いです。今回のテーマであるタイパに絡めて言うなら娯楽の中では相当タイパがいい部類に入るはずです。超濃ゆい物語をわずか数時間で楽しめるのですから。そんなギュギュッと凝縮された映画を倍速にスキップ…?それでバッド評価なんかつけられた日にはたまったものではないでしょうね…。

それに、そんなに生き急いで一体どうするというのでしょう。人生は短いです。でも拘束時間の短い映画ですら見る時間が惜しいなんて人はそもそも何かおかしいです。そういう人は作った時間も有効に使えてはないのではないでしょうか。どこかですごい矛盾した行動をしてるはずです。恐らく本旨を取り違えています。タイパは時間あたりのパフォーマンスを考えて物事をこなす事で時間に余裕を持つためのものです。そしてできた時間で心を豊かに、人生を豊かにするための概念だと思います。なので心を豊かにするための時間までタイパを考えてしまったら本末転倒なんです。趣味の時間や心を豊かにする時間でタイパなんて考えるべきではありません。時間にゆとりを持つための考え方のせいで心のゆとりまで失ってしまったらどうしようもありません。何のためにタイパを考えるのか、最終的に何を目指すのか、目的意識を忘れないでください。いいですか、時間のゆとり、タイパは心のゆとりを持つためです。時間のゆとりを持つため、タイパを良くするために心のゆとりを失うなんて悲しすぎます。

まぁ、そうは言っても、そんな人中々いないと思いますけどね。上に書いたような事くらい誰でも普通に理解してると思います。…でも以前ファスト映画とかが問題になったこともありますし、映画を倍速スキップするような、ちょっとびっくりしちゃう人もこの世のどこかにはいるんでしょう。いやまじで話戻っちゃいますけど映画をなんだと思ってんだwここまで記事を読んでる皆さんは映画を倍速したりスキップしたりなんて当然してませんよね?^-^

 

いやー、こんなところですかね?記事が進むにつれて怒りで話が逸れていってしまいましたwイマイチ話が繋がらないところもあったかと思います。読んでくれてありがとうございます。

映画はアカンと思いますけど、バラエティとか普通のテレビみたいなのは倍速もスキップも個人的にはありだと思います。これも人によってはク○喰らえと思うのかもしれませんが…。やっぱり自分は映画が好きなのでその辺過剰に反応してるってのはあります。倍速とかする人にとっては映画は話題作りにいい、くらいの認識なのかもしれませんが、好きな物をそんな風に雑に扱われたら誰だって悲しいですからね。色々言っちゃいますよ。っていうかそもそも映画でタイパを考える人の話を今回見たわけでもなんでもないんですけどね。まぁ、タイパの話を聞いて、そんな事してる人もいるのかなと思うと居ても立ってもいられなくなって記事書いたってだけです。

それに正直言うと、ドラマやアニメ、長編漫画より映画の方が凝縮されてて娯楽の中でそれこそ「タイパ」がいいので好きっていうのも結構あります。でも普通にアニメもドラマも観ますし、漫画も読みますよ!もちろんネタバレもスキップも倍速もなしです。しっかり味わいたいので。ちなみにアニメならプラネテス、漫画ならウシジマくんか頭文字D、ドラマならモンテ・クリスト伯が好きです!映画以外はあんま見れてなくてニワカなんですが(汗)好きな映画はとても決めきれないですね。強いて言うならエイリアン、ブレードランナー攻殻機動隊(押井さんの)とかのSFが好きですかね。結構暗めのが特に。原作の漫画とかもいつかゆっくり読みたいですね。

そんなところです。適当にガーッと書き殴ったので、鼻でもほじりながら楽に読んでいただけたら幸いです。

 

AimManでした!